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2020年3月

2020年3月29日 (日)

これじゃ…我が身は自ら守るしかない

 前回の稿を書いた水曜日の夜に、北海道から名古屋へ戻り、木曜日は名古屋競馬場で取材。週末前に東京まで来ました。

 久しぶりに戻ってきた東京は、ひとで溢れていました。正直、街を歩いていると「怖く」なるぐらい、ひとびとが普通に行き交っていました。それでも本当の普段よりは人の数は少ないのかも知れないけれど、とても「気をつけている」とは思えぬ状況。オリンピック諦めた途端にこれだけ数字が出ていることに、危機感とか、おかしさとか、そういうものは感じないのか…それが疑問……。

 正直、東京にいること自体が、色んな意味で恐ろしく思えます。実際にはどこにいてもそんなに変わらないかも知れないけれど、まず感じるのは、危機感を持っていない人の多さ。いまの東京の状況を見れば、2週間ぐらい前の札幌はよくきちんと「自粛」していたなと思います。そのぐらいの差があるかな。

 

 そしてもっと恐ろしいのは、それまで「だんまり」を決め込んでこの状況を招いた当局の「反転巻き返し」。突如東京に缶詰になるっていうことまで、あるのかどうかわかりませんが、閉じ込められてしまっては他の場所で何も出来なくなってしまう。東京にいれば仕事はある、というならまだしも、当面仕事もないし、週末の競馬場への取材も私のような者は現状出来ないみたいだし。東京にいる意味がどれだけあるのか、ということを、今は真剣に考えています。

 東京にこのままいるリスクと、どこか別の場所にいて東京に戻ってこられなくなるリスクとが、天秤の上。いままだこのあとに残っている微かな仕事も、どうなるか全くわからない中で、正直迷います。

 

 それに加えて…昨日のあの記者会見じゃな……。
 気合いで何とかなるなら、いまこんななってないでしょ。
 この国には、科学がない。あるのは権力持った人たちのわがままと、忖度…。
 自分の身は自分で守らないと、ですね。それしか思わない。

2020年3月25日 (水)

「もうひとつのばんスタ」に込めた想い

 ばんえい記念開催の帯広競馬場での、大変だったけど仕事としては手応えのある、そしていま振り返れば夢のような5日間が終わりました。まずは、帯広での5日間、競馬場のスタッフの皆さまと、私たちで制作したYoutubeの競馬実況中継放送「もうひとつのばんスタ」をご覧下さったお客さま方に、心から感謝申し上げます。いま、このような大変なときだからこそ、競馬の世界では今までになかった「挑戦的な」企画も実現し、そして私たちが思っているよりも多くの方々にご覧頂くことが出来ました。

 

 改めて訴えたいのは、今回のこのYoutubeの企画が、何かすごく新たな競馬の楽しみ方を提案するものではないということです。いまこのような状況の中、競馬場や場外発売所にひとびとが集まることが出来なくなって、競馬の「本来の楽しみ方」、すなわち、競馬を契機としてひとびとが集まること自体を楽しむということが、何かの形で実現出来ないかというところが、そもそもの出発点でした。だから、競馬中継でレースやパドックの映像を流して、そして馬券を買いながら、そこで流す話は競馬でなくても実は良かった。競馬場って、本来そういう場所のはずですから。

 実際には、あまり競馬からはずれて誰もついてこないと行けないので(笑)、競馬の話題も用意しました。競馬自体を楽しむというところから大きく離れるところまではいけなかったけれど、それでも競馬の時間の過ごし方としてはかなりユニークな形でお楽しみ頂けたのではないかと自負しております。

 結局、放送への滞在人数が最大を記録したのは、昨日の最終開催日のレース終了後、競馬場のオフィシャル中継放送のキャスターを務めていた堀越君がそのオフィシャル中継の方で号泣した余韻を引きずって飛び入りで出演した時間でした。そうしてこちらの放送に集まったひとびとは、放送が終わって映像が競馬場の遠景だけになっても、その時間との別れを惜しむように残って下さっていました。このとき私は、お客さまが「競馬を契機として求めているもの」を、いままでに味わったことのない形で感じていました。

 放送の中で「後で見たいので、放送のアーカイブを残して欲しい」という声を多数頂きました。正直迷うところもありましたが、それはしませんでした。今ここまで読んで下さった方々には、その理由をご理解頂けるのではないかと思っています。その時そこにみんなが集まる場を提供すること。私たちが創り出したいのは、そういう楽しみでした。結果的に、あとからでも見たくなるようなものが「たまたま」出来てしまいました。しかし、それは今回求めていたものとは違うし、それを追い求めてしまうと、本来創り出したいものから離れて言ってしまうような気がしますので。

 

 幸いだったのは、こういうことを思いついたときに、あるいは思いつく契機として、こういうことを行える手段とノウハウを、既に持っていたということです。構想としてはすでにこういうことを思い描いていたとはいえ、現実のものとして話が動き出してから最初の放送日までは、1週間もなかったと思います。それでも実現出来たのは、やはり下地があったから。資材調達含め一から行うべき状況では、恐らくこれだけたくさんの放送機会を作ることは、出来なかったと思います。これは例えば、カーリングで10年来ユーチューバー「みたいなこと」をやってきたこととか、勿論ばんえい競馬に少しずつでもお邪魔して携わらせて頂いてきたこととか、単に技術的なことだけではなく、人のつながりみたいなものも含めて、してきたことが「流れ」として繋がっていったからこそ。お客さまには関係のないことではありますが、私たちの仕事としてはこの上ない喜びを味わい、感謝の気持ちを強く抱くことが出来る機会に出来たことは、本当に感慨深いものがあります。

 

 これから、どれだけ続くかわからない「たぶん相当長い休み」が待っています。個人的には、正直不安しかありません。しかし、今回の経験を携えていれば、その「長い休み」にあれこれ思いを巡らせることも出来そうな、そんな手応えをいまは持つことが出来ています。

 また、面白いこと考えて、そしてやるからな!
 みんな、待ってろ!!(笑)

 

 皆さま、本当にありがとうございました。

2020年3月20日 (金)

帯広往復も ひとまず一区切り

 予定通り、北海道に戻ってきました。

 昨日は、昼前に千歳に飛んで、そのままいつもと違う方向に車を飛ばして、門別競馬場へ。生まれてからこれまで様々なことを教わり学び、いよいよ競走馬としてのデビューを間近に控える仔馬(2歳馬)たちが、競走馬になるための最後の関門として通過しなければならない、能力検査に挑んでおります。北海道ではすでに先週からこの能力検査が始まり、今週が2週目。今日も多くの馬たちがその関門に挑んでおりました。

 私は、先週取材に行くことが出来なかったので、昨日が久しぶりの門別競馬場訪問。馬たちの姿もさることながら、騎手や調教師や、取材に来ていた様々な方々とお目にかかり、一人ひとりご挨拶。とりわけプレイヤーたちの熱心な姿に触れ、こちらもエネルギーをもらいました。ホッカイドウ競馬の開幕を1ヶ月後に控えて、しかしまだ世の中の状況が全く定まらない中、なんとなくふわふわしたこの時期ではあるのですが、「いつもと同じ」2歳馬たちが騎手を背にコースを駆ける姿を見てようやく、「いつも通りの子の季節」を感じることが出来たような気がします。

 みんな、笑顔で開幕を迎えられますように…ホッカイドウ競馬のシーズン開幕は、4月15日です。

 

 今朝は、夜が明ける前に札幌の自室を出て、みたび帯広へ。途中ものすごい土砂降りの雨の中ではありましたが、いま予定より早くそして無事に帯広に着き、空いた時間でこの稿を書いています。

 今日20日からの5日間が、帯広競馬場で行われているばんえい競馬のシーズン最終開催日。明日は最終最後を飾る大一番の「ばんえい記念」が行われます。あの、連勝記録で知られたホクショウマサルも、初めてこのレースに挑戦するんですよ。

 私は、この2週に続いて、Youtubeを使った「裏」実況放送の制作と出演で、とりあえず一連の仕事としては最後のご奉公。明日のばんえい記念当日は別番組があるためにお休みになりますが、今日も、そしてばんえい記念の後の3日間、最終日の24日火曜日まで、残念ながらお客さまをお迎え出来ない帯広競馬場から、ばんえい競馬の楽しみをお伝えしていきます。最終週も進化しながらお送りするYoutube「もうひとつのばんスタ」。お時間のある方は是非ともご覧頂き、ご一緒にばんえい競馬を楽しんで行きましょうね!

2020年3月17日 (火)

ピンチはチャンス 死地にこそ生あり 

 先週木曜日は名古屋競馬場で取材して、金曜日に名古屋から直接北海道に飛び、土曜日は帯広。日曜日に東京でグリーンチャンネルの出演の仕事を頂いていたので、ほぼ日帰りで東京に一度戻って、月曜日はまた帯広。今日は東京にとんぼ返りして、頂戴していたナレーションの仕事。いまこの世の中の状況の中では本当にありがたいことに、この1週間はとても忙しくさせて頂いております。まあそれも来週までの話で、4月になれば予定は丸あき。これからのことを真剣に考え始めると、冗談ではなく本当に鬱になるだけなので、いまはとにかく目の前のことにいつも以上に全力投球するよう心がけています。実際、その全力投球で与えて頂いた仕事を一つひとつクリアしていくと、仕込み系の仕事や作業が少しずつ減ってくるのに気づくのですが、それが全部なくなったときが一つの節目なのかなと思って、余り悲観することなく取り組ませてもらっています。

 

 実際、やらせて頂いている仕事は全て、していて楽しく、そして手応えのある事柄ばかり。こういうときに有り難い、と思う一方で、こういうときだからこそそうした手応えを感じられることも出来るのかなと思うところもあります。実際、例えば帯広の仕事は、この状況でなければ依頼は来なかった話だと思いますし。

 この何かと不自由な状況の中で物事を考えて、そして形にするという作業は、その不自由だからこその特別な「合理性」と「真剣味」を帯びていなければなりません。なぜならお客さま方の置かれた状況が、いつもとは全然違うのですから。それは形には見えないし、ましてやいまはイベントとは異なりお客さま方と直接接して感じ取ることも出来ないなかでは、「発想力」「想像力」を働かせないと、本当にお客さま方の求めるものは探し当てられません。そうしたことに思いを巡らせ、具体的な形にしていく作業は、実にやりがいのあることだといまは感じています。

 思えば…9年前のときもそうだったかなと。あのときに見聞きしたり感じたり、取り組んだ結果やしてきたことの経験は、その全てが血となり肉となり、今ある自分のよりどころとなっています。今回の「危機」はその9年前よりも大事になりそうではありますが、それでも漠然とした自信の「ようなもの」を感じながら過ごせているのは、かつてのこともいい方に作用しているのかも知れません。まあそれを一言で言えば、「年の功」っていうものなのかも知れませんが(苦笑)。

 楽観的なことを言ったり思ったり出来る状況にはないことを、百も承知で。この稿のタイトルの言葉を改めてかみしめながら、頑張って行ければと思っています。

 

 また明後日には、北海道に戻ります。そこに携わるひとびとにとって、そしてそれを楽しむひとびとにとって、いずれにしても「かけがえのない時間」をどう演出するか。しっかり策を練って北へと向かいます。きっと、いい時間になるはず。楽しみにしつつ週末を迎えるつもりです。

2020年3月11日 (水)

それでも微かに 9年前に思いを致して…

 本当ならば、3月11日という日に静かに思いを致したいところなのですが…この世間の「騒ぎ」と、それに伴う「静寂」の前には、私自身も為す術が泣く、ただただ途方に暮れるばかり。とても大切なことを思うべき日だというのに、そのための心の余裕も持つことが出来ないでいます。

 いまは名古屋に来ております。朝夕に学生の姿が街から消えていることもありますが、名古屋もどこにいっても人影が少なく、多くの店舗が「遅あけ早じまい」だったり、そもそも店自体を締めてしまっていたりと、本来あるべきエネルギーが著しく減退している様にしか触れることが出来ません。感覚的には、あのときはまだ元気があった西日本もいまは含めて、日本全体が「何もしない」「何も出来ない」「何もさせてもらえない」今の状況に沈み込んでいるいまの状況は、むしろ3・11のあとよりも酷いとすら思えます。

 いまはただ、息を潜めて、巻き返しのチャンスが訪れた時に先んじて浮かび上がることが出来るように、しておける準備だけ。今感じたり思ったりしていること全てが、その浮上を助けてくれるに違いないと、信じるようにしています。

 ウイルスが「去った後」が、本当に苦しいときになるでしょう。さて、どうなりますか…。

 

 先週末は、ばんえい競馬の帯広競馬場にお邪魔しておりました。かねて「やらせてもらいたい」と思い、そのための方法を練っていたところの、Youtubeを使った競馬のミニ中継放送。今回このような状況になり、無観客で競馬の開催を行うことになったために、思いもかけずその機会を頂くことが出来ました。直前にしか告知が出来なかったにもかかわらず、それなりに多くのお客さま方にご視聴頂き、お客さま方とともに競馬の楽しい時を過ごさせて頂きました。

 先の札幌でのカーリング中継の時から引き続き、「ひとびとの楽しみとは何か」ということを、改めて真剣に考えるいい機会にもなりました。考えたことを、番組内容やトークに込めて、金曜日から日曜日からの3日間はフルに「やりきった」感じ。仕事としても、いい手応えを感じることが出来ました。

 ばんえい競馬の残り2週の開催日も、同じように放送をさせて頂くことになりそうです。もしよろしければ、いつもの中継放送とはひと味違った、面白おかしい、それでいて真剣に競馬をやって、その放送に集まったひとびとがあたかもこの競馬場に集まって友に楽しんでいるような雰囲気の中で、時を過ごすことが出来ればと思っています。

 14日土曜日から3日間。「もうひとつのばんスタ」で、皆さまをお待ち申し上げます。

2020年3月 2日 (月)

「なくてもいいもの」の価値を信じて

 「緊急事態宣言」ですっかりお馴染みの(苦笑)、北海道・札幌におります。

 先週火曜日から開催されてきた、カーリング競技の大会「第13回全農日本ミックスダブルスカーリング選手権大会」で、昨年に引き続き、そして先々週の日本選手権に引き続き、公式Youtube中継放送の制作を私の会社で承り、昨日無事最後まで放送を完遂することが出来ました。まずは、サポートして下さった大会関係者の皆さまと、放送を見聞きして下さった大変多くのお客さま方、そして何より、大会期間中それぞれの最高のパフォーマンスを発揮してプレーを展開してくれた選手の皆さまに、心から感謝申し上げます。

 2週前の軽井沢・日本選手権が終わった後で、件のコロナウイルスの問題が俄に騒がしくなり、その結果試合会場にお客さま方をお招きしない「無観客」で開催されました。会場にはそもそも200名ぐらいしか入れず、そのお客さま方が現地ライブで観戦出来なくなっただけなのですが、代替手段としての私たちのインターネット放送は、それを大きく上回る視聴数をマーク。数字的には倍ではきかないぐらいの増加を見ました。カーリング自体の注目度合いの向上が主な要因であることはハッキリしているのですが、それに加えて昨今の世の中の情勢がむしろインフォメーションの効果を生んだり、いわゆる「巣ごもり需要」の一部を享受したりしたこともあるのだと感じています。

 いずれにしても、「かなり」多くの方々にご覧頂いたことをとても有り難く思っていますし、こうした成果を上げられたことには素直に自信というか、達成感というか、そういったものを感じています。

 

「スポーツとは何か。ひとの楽しみとは何か」

 

 会社員やめていまの仕事を始めてから、何年かに一度、こういうことに正面から向き合う…ないし、向き合わざるを得ないタイミングが、あるんですよね……。

 こういうとき、私はいつも、改めて私自身に問うてます。

 

「スポーツとか、いざとなったらなくてもいいもの。娯楽とか、楽しみとか、いざとなったらなくてもいいもの。」

 

 その「なくてもいいもの」を伝えるということに、自分はなぜ人生を捧げているのか。スポーツ競技のプレイヤーなど、その「なくてもいいもの」に関わるひとびとは、なぜそれをずっと続けてきているのか。その答えは一人ひとりが持っていて、それを頼りにみな生きているのだと思っています。

 今回は、思いもかけず「特別な状況」の中で、本当にいい経験をさせて頂きました。これを糧にして、またこれからも「ひとびとの楽しみ」を創り伝えていくという私の人生の取り組みを更に続けていくことが出来るような自信と勇気を、チャージすることが出来ました。

 これからしばらく、世の中が落ち着くまでは、仕方がない。その先で必ずそれが必要になってくると信じて、準備だけはしていくつもりです。

 

 いま午後5時。新千歳空港。これから飛行機に乗って東京へ行きます。結局2日間ぐらいしかいられないみたいですが…東京はどんな様子なのか。札幌とは違う雰囲気なのか。少し肌で感じてから、またその「準備」のために北海道に戻ってきます。

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